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2014年4月9日、英科学誌『ネイチャー』に提出したSTAP細胞論文を巡り、理化学研究所の調査委員会が
改ざんやねつ造などの不正があったと判断を下した件に対して、小保方春子氏が記者会見において謝罪と不服申し立ての説明を行った。
論文の執筆方法、手順、データ管理、マナーなど、杜撰な点が多々認められることは小保方氏も素直に認めた。
しかし、小保方氏は、STAP細胞は存在すると主張しながら、画像の使い回し、切り貼り、マウスのDNA不一致問題など、
十分な説明を与えることなく、多くの人々にとって、釈然としない記者会見だったのではないかと思われる。
真相はどうなのか? 実際にリバース・スピーチをお聞き頂くことにしよう。
○記者: 「なぜ元の画像データではなく、パワーポイントから画像を持ってこられたのか?」(37:45)
小保方: 「そこは本当に申し訳ございませんとしか言いようがないんですけれども、
何度も何度もパワーポイント内でデータをまとめ、バージョンアップして、データを集めていましたので、
そこに載っているデータを安心しきって、論文のフィギュアの方に載せて、使ってしまいました。
ほんとにその時に元データをたどっていれば、[絶対にこのようなことにはならなかったので]、
本当に後悔と、そして、毎日反省しております」
この回答に対して、多くの人々はしっくりこなかったものと思う。そこで、この回答を逆再生分析してみたところ、
「絶対にこのようなことにはならなかったので」
(mp3)
の部分の裏で、次のようなRSが発見された。
【全部まとまったから、前のこんなの読む気なしです】
(mp3)
〓分析コメント〓
STAP細胞論文は、共著者の理化学研究所笹井芳樹博士(のちに自殺)による助言で、掲載画像が増やされ、視覚的にも論文の説得力が高まったとされる。
そんな要求に対して、小保方氏は出所の確認疎かに画像を探し、パワーポイントでプレゼンテーション用のページをひとたび上手くまとめ上げてしまうことに成功すると、
その後はあえてそのレイアウトや進行に影響を及ぼすようなこと、つまり、元データの確認作業を行う手間は避けてしまったことが推測される。
仮に、記者会見の席上で、このような理由を正直に答えてしまった場合、その杜撰なやり方にさらに批判が集まると考えられたことから、
あえて「そこは本当に申し訳ございませんとしか言いようがない」として言葉を濁らせたものと思われる。
○記者: 「これまで何回作製できたのか、それと、作製のコツはあるのでしょうか?」(49:50)
小保方: 「まず、私自身、STAP細胞はもう200回以上作製に成功しています」
(mp3)
この「200回以上」という部分を逆再生すると、
【オール200回も】
(mp3)
というRSが現れていた。
〓分析コメント〓
「オール」という言葉は偶然聞こえたノイズの可能性もあるが、英語のAllの可能性も考えられる。
その場合、表での発声と、裏での発声(逆再生)で一致しているため、少なくとも本人は200回以上成功したことは疑いのない事実だと信じていることがわかる。
これは、客観的に成功していることを保証するのではなく、本人がこの点では嘘を付いていない、
つまり、成功していないのに成功していると語っている訳ではないことを示していると考えられる。
○同じ問いに対する小保方氏の回答:
「これから、まさにこのSTAP現象の最適条件を示すような論文、メカニズムに迫りつつ、そして[最適条件を示していけるような]、
あの、[論文をまさに準備しようとしていたところだったんですけども、このような騒動になり…]」(50:40)
この一連の発言の裏では、次の二つの興味深いRSが含まれていた。
【いかにも国家までも本務に繋がろうとだけ仕事をし】
(mp3)
【たとえビジネスの営業的な…】
(mp3)
〓分析コメント〓
小保方氏は、ネイチャー論文はSTAP現象が起こることを示すもので、どのような条件を整えれば、確実にSTAP現象が現れる(再現できる)のか、
まさに準備中だったことを語っていた。その部分の逆再生(RS)においては、自分の研究が予想よりも早く、おして大規模な国家プロジェクトとして動きだし、
もはや自分の管理下にはおけず、組織に振り回されている様子が窺われる。
○記者から、STAP細胞が作製できることを証明するため、公開実験を行ったらどうかという意見があることを指摘されて、
小保方氏は、実験には長い日数を要し、難しいだろうという意見を述べながらも、条件さえ整えられれば、ぜひやらせて欲しい旨を語った。
その回答の冒頭、「実験というものはいつも一人でこっそりやっているものではないので」(51:26)
(mp3)
の裏で聞こえてきたRSが下記である。
【えっ、それはとても無理、やります!】
(mp3)
〓分析コメント〓
無理だと言いながら、やりますというコメントは決して矛盾するものではない。
小保方氏は、必要な環境が得られるのかという現実的なことを考え、最初は無理だと感じたが、
仮に誰かがそのような環境を自分のために整えることができるのであれば、やらせてほしいという本心がそのまま表れたものと考えられる。
つまり、本人としては、(それが本物かどうかは別として)STAP細胞の作製には自信を持っていて、できないのにできると嘘を付いている可能性はないと考えられる。
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