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超巨大[宇宙文明]の真相 訳者あとがき(第5刷) |
「久し振りに興奮を覚える面白い本を読んだ」「他の人にも読んでもらって、どのように受け止められるが見てみたい」
それが、私が本書(原題『ABDUCTION TO THE 9TH PLANET』)を最初に読んだ時の感想であった。著者ミシェル・デマルケ氏が認めているように、彼の体験を証明する物的証拠や目撃者はまったく存在しない。しかし、私がこの本に強く引き付けられてしまったのは、ひとえにタオを始め、タオリのもたらした情報に説得力があったことにあろう。
1995年12月に翻訳を始めて以来、何度もデマルケ氏とは連絡を取り合ったが、不思議に私は本章の詳細についてまったくと言ってよいほど質問をしていない。自分でも良く分からないのだが、本書で語られた内容は、すでに私の潜在意識が知っていたような気がしたからである。
彼の体験談を証明することは私にはできないが、いくつか読者に伝えておくべきことがある。デマルケ氏がこの大冒険をしたのは1987年のことで、当時彼は56歳であった。そして、3年以上の歳月を掛けて、原書はようやく出版されることになった。その訳書が出版された1997年当時66歳であった彼は、年功により穏やかでゆっくりとした口調で会話をする素朴な男であった。本人も序文で認めているように、私には彼がSFを書けるほどのイマジネーションを持ち合わせているようには思えなかった(失礼を申し上げて大変申し訳ない)。また、もし可能だとしても、なぜ56歳という年齢に至ってから、このようなSFを書いて、出版社探しに奔走せねばならなかったのか? 本人はこの体験を迷惑がっており、原題では「アブダクション(誘拐)」という言葉を使用しているのである。
また、イエス・キリストに関してだが、日本人にとっては面白い記述があったことは読者も記憶に残っているだろう。原文では、イエスはAyomoruの、かつてHeraiと呼ばれたShingo villageで死んで、その地に埋葬されたことになっている。とても興味深いのは、その記述が日本最古の歴史書とも言える『竹内文書』の内容と一致していることである。
青森県三戸郡新郷村の戸来が丘には、現実にイエスの墓が存在していることがすでに確認されているのだ。新郷村には、古くから日本語では意味不明である「ナニャドヤラ」という言葉を繰り返し発しながら、踊りを行う祭りが残っている。この言葉は、ヘブライ語で解読可能であり、「エホバが子を産んだ、私」という意味を含んでいる。「エホバ」とは、「ティアウーバ」をヘブライ語で発音して、変化したものである。つまり、ティアウーバ星人(エホバ神)がイエス・キリストをもたらしたと解釈できるのだ。
もちろん、本人の弁では、デマルケ氏は日本を訪れたこともなく、『竹内文書』の存在も知らなかった。英語で紹介された『竹内文書』に関する文献をどこかで手に入れていたと勘ぐることも可能だが、他にも数多くの興味深い情報を与えていることは無視できない。
少し調べてみれば判るはずにもかかわらず、青森の綴りをAyomoruと間違えていることは興味深い。なぜなら、タオから聞いた情報をそのまま文字に置き換えたことが想像されるからで、ラテン語圏の人々にとって、ruとriは非常に紛らわしいのである。また、人体の複雑な構造に対する科学的且つ具体的な解説は、彼の独創で説明がつくのだろうか? 宇宙船に乗り込んだデマルケ氏が受けたバクテリア処理の過程なども、人体に関する深い知識なしに創作できるのであろうか?
私はそのようなことを考えるのは無意味だと思っている。そのようなことを考える暇があるのなら、地球人類の未来と平和を考え、今後、我々は第二惑星で生れ変わるべく努力せねばならないのではなかろうか?
デマルケ氏がティアウーバ星で学んだこと、つまり本書のメッセージは、我々人類にとって大変有益なものであったと言えるだろう。20世紀末頃までには、これまでの地球文明が誤った方向に向かっていたことを我々は少しずつ自覚しはじめたのかもしれない。デマルケ氏がこの大冒険を体験した頃から、多くの人々が、いわゆるチャネリングを通して精神性に目覚めさせるメッセージを受け取っている。また、近年になって、突然のように特殊な能力を発現させる人々が現れたり、愛と平和を求める深淵な発言を口にする子供達が生まれてきている例もある。何かが変わってきていると言えるだろう。
本書は、英語、スペイン語、ポルトガル語、ポーランド語、ヘブライ語、スウェーデン語、そいて、日本語で読むことが出来るベストセラーとなった。デマルケ氏は、自分の受け取った情報を出来るだけ早く世界中の人々に伝えるために、英語版に関しては、インターネット上で無料で読めるように配慮している。また、経済的に困難のある人々に対しては、無料で本を配ることも行っている。それだけ重要なメッセージが含まれると彼は考えている。幸い、最近では科学者達も本書の内容に注目しているのだ。
また、日本では、2003年1月に、新・モンド総合研究所制作の「宇宙人にさらわれた男〜ミシェル・デマルケの真相〜」(30分番組3話)がスカイ・パーフェクト・TVで放映された。
このような背景を考えると、現在では宇宙人がもたらした情報に対しても、人々の抵抗が薄れてきていると同時に、環境問題や戦争を克服するため、精神性向上への意識が高まってきていると言えるかもしれない。
2003年2月中旬現在、アメリカ・イギリスがイラク攻撃姿勢を貫くことに対して、世界中で反戦運動が高まっている。もちろん、反戦運動はアメリカ国内で最も盛んであり、国民の支持を得ていないブッシュ政権による暴走が批判を浴びている。そして、デモ活動の少ない日本においてすら、大規模な反戦デモ起こる事態に発展した。
今、人々は何か大切なものに気付き立ち上がっている。これは、私の錯覚ではないだろう。高校教師を辞めて「人間の盾」となるためにイラクに向かった若林徹さん他、日本人ばかりでなく、世界中の人々がイラクに向かっている。命をはってまで、戦争を食い止めようと人々が立ち上がっているのである。過去の長い人類史を振り返ってみても、このような事態は初めてのことかもしれない。今、我々は一つになるために模索しているのだ。
読者に今一度思い出して頂きたいことがある。
「すべてのものは原子でできている」
すべての物質は無数の原子が互いに密に結合することでその形を留めている。もし、原子間に反発力が生じたら、それは崩壊につながる。我々人間も、地球も、宇宙も、すべてのものが原子でできており、正常に存在し続けるために、互いに密に引き合うことが必要である。人間同士の憎しみ合いは、大量の原子間に反発を与えることに等しい。
かつて、人間のオーラを写真に写し出すことに成功したロシアのキルリアン氏の実験を思い出して頂きたい。愛し合っている二人を被験者として、二人の手を並べてキルリアン写真を撮った時、二人のオーラは長く伸び、互いに引き合っていたが、犬猿の仲の二人で試した場合では、互いのオーラは短くなり、反発し合っていた。
つまり、人類ばかりか、地球や宇宙が健康に幸せに生きるために求められることは、“愛”に他ならず、隣人への愛を説いて宇宙の法則を知らしめようとイエスは2000年前に地球に送られていたのだ。こんな当たり前のことを実践できずにいる我々はまったく恥ずかしいとも思えるが、この言葉は何と素晴らしい贈り物ではなかろうか? タオに、タオリに、ティアウーバ星人に、そして宇宙の法則に感謝せねばならない。
答えを事前に教えられている地球人が、目前に迫った試験に落第する(この場合は、自滅であり、地球の最後である)ことはまったく愚かなことである。我々はこのことを決して忘れてはなるまい。
ケイ・ミズモリ
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